「それにしても、生産性の悪いメンツだわ…」

開店前のカフェの入口近くで たむろする、常連客を見てベネットさんが呟きます。

「─ うち、あと5年もしたら…お客さん、誰も いなくなっちゃうんじゃないかしら。」

近所が噂する自分の店の称号、『じいさん達の店』が頭を過るベネットさん。

朝の挨拶を返しながら、客をかき分けて、店に入り口まで辿り着きます。

ドアを空けるや否や、まだ準備が整っていない店に、続々と入り始める常連客。

ベネットさんが、その内の1人を捕まえます。

「はい」

「あん?なんだこりゃ」

「看板、おもてに出しといて」

「え?俺ァ客だぜ?」

「私は、この店の主人だわ。」

渋る客に、目で駄目押しをしたベネットさんは、別の働き手を探しました。

「ほらそこも!」

「おいおい、ちょっと待てよ…」

「ぼっとしてないで、椅子並べて。」

「そーゆーのは、店でちゃんと、やっとくもんだろ?」

「はいはい、チャッチャと う・ご・く」

「…客使う店なんて、きいたことねぇぞ?!」

「よそはよそ、うちはうち!」



シャーリー (Beam comix)
森 薫
エンターブレイン
2003-02

    

    
★過去の作話★

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