銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

2015年03月

例の件。

「例の件、よろしくね!母♡」

旅行先から送られてきた手紙には、そう書いてありました。

意味がよく解りません。

困った弟は、兄に聞きます。

「母さんから手紙、来てますか?」

「─うん、ボクのところにも来たよ。これ。」

ムッとした感じで、指し出された便箋には、こう書いてあります。

「例の件、いろいろ、よろしく!母♡」

兄は、少し怒った声で言いました。

「ボクの方、一言多いね」

「なんの事か、わかりますか?」

「さっぱり、わからないよ!」





    

    
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城の外周の溝

その城の外周には、その部分だけやや黒ずんだ地層がむき出しになる様に、極浅い、くるぶしが隠れる程度の溝が掘られていた。

それを発見した敵は、雨水を貯めることすら出来そうもないそれを、普請を途中で放り出した溝程度にしか思わなかった。

夜、城攻めを始めた敵が、その溝へ踏み込んだ。

すると、城を取り囲んだ土塁のあちこちから、怒号に近い下知が響き、そこに向かって何百もの火矢やが放たれた。

溝付近に落ちた火矢は、敵兵の姿を照らして浮かび上がらせる。

そこに向かって石火矢と鉄砲が次々と火を噴く。

実のところ、城を囲む土塁から溝までは、この時代の火器の有効射程をはるかに超える距離があった。

だから、敵には、極端な被害は出ないはずなのである。

しかし、闇の中から放たれる発射炎と轟音の火力の恐怖感に負け、敵は潰乱状態に陥り、後方へと逃走を開始した。

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この城の防御指揮官は、前工業化時代のこの時期に、戦闘指揮を可能な限り自動化していた。

城を、火力陣地化した土塁で取り囲み、その周囲に、射撃開始線を意味する溝を掘ったのである。

鉄砲足軽にも、個別の敵を狙うような事をさせなかった。

敵が溝超えた時、足軽頭の指示に従い、ただひたすら、一定の方向に、間断なく鉛球を鉄砲で放たせる様に徹底したのだ。

足軽が自ら判断すべき問題を極限して、攻城部隊が城へ迫った際に行う防御戦闘を、極端に定型化したのである。

これなら、別に狙って撃つ訳ではないので、最大射程での射撃も行う事が出来る。

たとえそれに、ほとんど殺傷能力がなくても、雨霰と鉛球が降り注いでくる中に飛び込む勇気のある者は、それ程多くはない。。。





    

    
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宮廷画家

「宮廷画家って、おいしい職業だよね」

「高額な給料に、屋敷や工房まで、もらえたりするしね」

「一度、自分の履歴書の中に、書いてみたい肩書だよなー」

「街角のインタビューで、名乗ってみたいかもー」

「ちょっとした資格感覚?」

「でも、このご時世、面倒を見てくれる様な王宮、どこに行けば、あるんだろうね?」

「そー、問題はそこなんだよね…」

「まずは、将来有望な、時の権力者を見つける事か…」

「何処かに、最近野望に目覚めて、王国築こうとか思ってる人、いないかな?」





    

    
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紀之介
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