銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

2015年12月

日付が変わった瞬間に

「…今、年が明けましたー!」

日付が変わった瞬間に、葉月さんは声を上げました。

「明けまして、おめでとうだねぇ」

おっとりと、霜月さんが挨拶の言葉を口にします。

「今年も残す所…あと364日か」

何故か嬉しそうに、呟く如月さん。

「で、何処にお詣りするんですか?」

尋ねる葉月さんに、霜月さんが答えます。

「…笹本さんの お墓で、良いなじゃないかなぁ」

「─ お墓に、何しに行くんですか?」

「初詣。」

如月さんが、口を挟みました。

「霜月が墓って言ってるのは、笹本神社の事だから。」

後を受けて、霜月さんが説明します。

「─ あそこは、戦で討ち死にした、笹本さんを祀っているんだよねぇ」

「…」

煙に巻かれた顔の葉月さんを、如月さんが促しました。

「とにかく、初詣に行こうか。」

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「何か、お願いするの?」

神社に向かう途中、霜月さんが尋ねます。

「人に教えたら、叶わなくなってしまうので、教えられません。」

真剣に、葉月さんが答えました。

「しない方が良いと思うよ。お願い事…」

秘密を明かす様な感じで、如月さんが言葉を漏らします。

「…え?」

「今日みたいな時にしても、叶えてもらえないと、思うから」

「─ 何で…ですか?」

「初詣のみたいに、人出が多い時だと、誰が何を願ったのか、神様に伝わり難いと思うんだよね。」

「…」

「─ 願いを叶えてもらう確率を上げるなら、もっとお願いする人が少なくて、誰が何を頼んだのか、神様に明確に判ってもらえる時の方が、良いと思うな」

「じゃあ、私は…今からどうしたら良いんですか?」

「…顔つなぎの挨拶しておけば、良いんじゃないかな」

「か、顔つなぎの…挨拶…ですか?」

「後で、ちゃんとお願いしに来ますからって」

「─」

「それで顔を覚えて貰えれば、熱意を感じた神様が、願い事を訊いてくれるかも知れないし。」

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「今日は、再認識しました。」

神社からの帰り道、突然語りだす、葉月さん。

「─ 2人が超えた人だって!」

霜月さんは のんびりと尋ねます。

「私と如月が、何を超えてるの?」

「普通人の境目、です。」

「…それって、私達を、おかしな人だって、言ってたり するのかなぁ?」

「神社を墓と言ったり、初詣が神様への顔つなぎだったりするのは、普通じゃありませんから!」

力説する葉月さんに、如月さんは確認しました。

「私や霜月が…変人なのは、まあ否定しないにしても、あんたは?」

「─ 私は…ごく普通の人、です!」

葉月さんの言葉に、2人は呆れた様に顔を見合わせます。

「無知の無知、だねぇ…」

霜月さんの言葉に、葉月さんは不服そうな表情を浮かべました。

「私が、変人だって仰るつもりですか?」

如月さんは、葉月さんの認識を変えるべく、微笑みながら宣言します。

「初日の出までに時間があるから…あんたの普通じゃない所業、懇切丁寧に、解説してあげるね。」

「…え?」

笑顔の如月さんに、葉月さんは動揺した様子を見せました。

霜月さんが、静かに呟きます。

「日が出るまでに終わると、良いけどねぇ。。。」



    

    
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それじゃあ。

「やっぱ、牛乳のむの、嫌なの?」

コップの前で固まる女の子に、ママが尋ねます。

「それじゃあ…」

ママは、女の子が大好きな、ジュースの空きビンを持って来ました。

そして、女の子の目の前で、コップの牛乳を移します。

牛乳の入ったビンを渡されると、女の子は、それを嬉しそうに飲み始めました。

ママは不思議がります。

「ジュースのビンにいれたら、なんでのめるの?」




    

    
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大丈夫?

「門倉せんせっ、大丈夫?」

小学校で、先輩の女教師が尋ねます。

「な…何がですか?」

「そんな暗い顔してさあ。彼氏と、ケンカでもしたの?」

「けんかじゃなくて、私が勝手に…」

「や~ぱり、コイビトいるじゃな~い」

「あああ、バレたぁー」

「隠さなくてもいいのに~人に言えない相手って訳じゃ、ないんでしょ?」

「そ…それは、そうですけど…いえ…本当はちょっと、言いにくい…かも、です」

誰にも言わない様に念押しつつ、門倉さんは先輩の質問に答えました。

それを聞いて、驚きの声を上げる先輩。

「…元教え子の大学生ーっ!?ハタチって、オイ!!」

「キャーッ声が大きい~っ!!」

「13も年下の若僧、捕まえただなんて…」

非難される覚悟だった門倉さんを、先輩が賞賛します。

「よくやったわ!!アラサー女子の、希望の星よ…!」




    

    
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紀之介
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