銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

文字本の話(再)

てへへ

ピンクの ぶたのぬいぐるみは、カウンターでビールを飲んでいた。

それも、生をジョッキで。

「こんにちは」

挨拶すると、ぶたのぬいぐるみは「てへへ」と言う感じで笑った。

飲んだビールは、一体どこへ行くのか…

ビールを「プハーッ」と飲み干す、ぶたのぬいぐるみ。

いい飲みっぷりだ。

鼻についている泡を、拭いてあげたい。

「もう一杯飲む?」

カウンターの中から、声を掛けられ、ぶたのぬいぐるみは答えた。

「いや、いいよ。もう2杯、飲んでるもの」

2杯!?

ぬいぐるみのぶたが、ジョッキのビールを、2杯も飲んのだか?

持ち上げて、絞ったら、どうなるのだろう。。。



ぶたぶたカフェ (光文社文庫)
矢崎 存美
光文社
2012-07-12

    

    
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科挙の答案審査

「ふうん…これは今までの中では、最もしっかりした文章だな」

科挙の答案審査担当の博士は、感嘆の声を上げました。

「文才も見識も、兼ね備わっておるし、慌てず騒がず筆を進め、しかも古典からの引用句の選定も、なかなか趣深い」

審査委員会へ回す際に添える、批評文をしたためる準備の途中で手が止まります。

「…しかし、待てよ」

批評を行おうとしていた答案に、博士は腕を伸ばしました。

「文章は上手いが…個性的過ぎないか?」

手に取って考えます。

「もし この答案が、委員会で評価されなければ、私は責任を問われ…」

ゆっくりと机上に置かれる答案。

博士が筆で、青い丸を書き殴ります。

「不味い立場にならない様にするには…すこしでも気になる答案は、闇に葬ってしまえば良いのだ。」

なんと博士は、責任問題から逃れるためだけに、不合格の印を書き入れたのです。

「本当に実力のある男だったら…俺が落第させたって、次回は合格出来るに違いない。。。」



十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)
武田 泰淳
中央公論新社
2002-05

    

    
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微熱が1週間。。。

「おい、いい加減あきらめて医者行け!」

「えー  これぐらいで病院に行くのは…」

「微熱が1週間も続いて、一向に下がらないっていうの、充分医者に行く理由だ!」

「…あと3日。あと3日まってくれない? その間に絶対下げるから」

「3日程前に、あと3日っていったよな?」

「だから…お願い、これが最後。あと3日待って。その間に、絶対熱を下げるから」

「熱っていうのは、あげようと思うとあがったり、さげようと思うと、下がるもんなのか?」

「─ 実はあたし、今の この熱の原因、知ってるの。」

「え?」

「だから…その理由が解消されれば、下がると思う」

「熱が続く理由、知ってるのか?」

「うん。」

「なら…早く言えよ! 何が熱の下がらない理由なんだ?」

「…その…恥ずかしいから、あんまり言いたくないな…」

「何だよ、言えよ。」

「あたしに…根性がないから。」

「は…?」

「昔だったら こんな熱…2日あれば、絶対根性で下げてた!」

「─」

「なのに…未だ下がらないっていうのは、あたしに根性が無くなったんだわ。。。」

「…いいか? 明日は、絶対に医者に行け!」




    

    
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紀之介
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