銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

ぶたぶた

じゃあ、オレンジジュース

「どっちがいいです?」

ぶたのぬいぐるみは、ポカリスエットとオレンジジュースの缶を差し出しました。

「─ じゃあ、オレンジジュース」

「はい」

ジュースを渡して、私の隣に座り込む ぬいぐるみ。

器用にも、缶のプルトップを開け、ポカリスエットを飲み始めました。

それも「ぐびぐび」と喉を鳴らして。

私は、ぬいぐるみのお尻のあたりに注目します。

しかし、ポカリスエットが漏れてきて、水たまりが出来る様な事は、ありませんでした。

「…お腹の中は、どうなっているのだろう?」

その光景を見ながら、私は考えます。

「どこか別の世界にでも、通じているのだろうか。。。」



ぶたぶたの休日 (徳間文庫)
矢崎 存美
徳間書店
2013-02-01

    

    
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テーブルに乗って

駅前のコーヒーショップでは、バレーボールぐらいの大きさの ぶたのぬいぐるみが、アイスコーヒーを飲んでいました。

椅子ではなく、テーブルに乗って。

人間にとっても、かなり大き目サイズのアイスコーヒーを、ぬいぐるみが飲む姿は、まるで、バケツコーヒーでも飲んでいる様に見えました。

ぬいぐるみがストローを吸うと、ほっぺたが「きゅっ」とへこみ、アイスコーヒーは減っていきました。

が、何故か そのお腹がコーヒー色になる事はなく、お尻からコーヒーがぽたぽた漏れたりもしないのです。。。



ぶたぶたの休日 (徳間文庫)
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うんしょ、うんしょ

駅前で、目の前を通り過ぎようとする台車を見て、私を動きが、ぴたっと止まります。

何故なら、それ押していたのが、ぶたのぬいぐるみ だったから。

バレーボールぐらいの大きさのぬいぐるみが「うんしょ、うんしょ」と押していたのです。

台車は一見、鼻で押されている様に見えましたが、実際には、前足と言うか、手で押されているようでした。

駅前には、私以外にも人がいます

しかし誰も、驚いていない様に見えました。

「見て見ぬふりをしているの?」

そう思った時、ぶたのぬいぐるみが茶運び人形みたいに押す台車は、駅の改札あたりに着きます。

「こんにちはー」

私は驚きました。

「…ぬいぐるみが、しゃべった?」

それは、黒ビーズの点目、右側がそっくり返った大きな耳、結び目のあるしっぽの、桃色のぶたのぬいぐるみには似合わない、渋い男の声です。

「あんなに、かわいい姿なのに…惜しい」

そんな事を思っていた私の耳に、有人改札から出て来た若い駅員が、ぬいぐるみに挨拶する声が届きます。

「あっ、ごくろうさまです!」

「はい。お弁当」

ぶたのぬいぐるみが差し出した、自分よりも大きなビニール袋を、駅員は受け取りました。

「あ、すいませーん。全部でいくらですか」

お金を受け取るぬいぐるみ。

背負っている黄色いリュックを地面に降ろし、小銭を取り出します。

駅員は、差し出されたお釣りに、手を伸ばしました。

「いつも届けてもらっちゃって、悪いですね」

「いいえ、こちらこそ毎度ありがとうございます」

一連のやりとりを見ていた、私は思いました。

「…ぶたのぬいぐるみが届けてくれる、お弁当屋さん? すごい…すごいサービスだ!」



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紀之介
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