銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

シャーリー

じいさん達の店

「それにしても、生産性の悪いメンツだわ…」

開店前のカフェの入口近くで たむろする、常連客を見てベネットさんが呟きます。

「─ うち、あと5年もしたら…お客さん、誰も いなくなっちゃうんじゃないかしら。」

近所が噂する自分の店の称号、『じいさん達の店』が頭を過るベネットさん。

朝の挨拶を返しながら、客をかき分けて、店に入り口まで辿り着きます。

ドアを空けるや否や、まだ準備が整っていない店に、続々と入り始める常連客。

ベネットさんが、その内の1人を捕まえます。

「はい」

「あん?なんだこりゃ」

「看板、おもてに出しといて」

「え?俺ァ客だぜ?」

「私は、この店の主人だわ。」

渋る客に、目で駄目押しをしたベネットさんは、別の働き手を探しました。

「ほらそこも!」

「おいおい、ちょっと待てよ…」

「ぼっとしてないで、椅子並べて。」

「そーゆーのは、店でちゃんと、やっとくもんだろ?」

「はいはい、チャッチャと う・ご・く」

「…客使う店なんて、きいたことねぇぞ?!」

「よそはよそ、うちはうち!」



シャーリー (Beam comix)
森 薫
エンターブレイン
2003-02

    

    
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感激

「あらあら、かわいらしいこと」

求人に応募してきたシャーリーさんを雇う事にしたベネットさん。

メイド服を着た自分に見入る、大きなき姿見の中のシャーリーさんに、微笑みました。

「サイズがあってよかったわ。ちょっと大きいけど、ソデも肩つめれば、大丈夫ね」

「─」

「ちょっと待ってて、替えの分をとってくるから」

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「…」

部屋に、ひとり残されたシャーリーさん。

その視線が、メイド服のエプロンスカートに移動します。

廊下の様子を伺って、まだ気配がない事を確認し、腰を左右に小さく捻ってみます。

体の動きが伝わって、小さく広がるスカート。

顔に、笑みが浮かびます。

今度は、その場でターン。

大きく広がったスカートに、シャーリーさんは感激します。。。

----------

「おまたせ。」

ドアを開けたクランリーさんの動きが、途中で止まりました。

「…えーと」

スカートの裾を摘んで、腕を左右に大きく広げた形の自分を、鏡に映して悦に入っていたシャーリーさんが、我に返ります。

「す、すいません…」

「何を、してたの?」

「いえその…スカートがぶわっと広がるので…こういうのに、あこがれてたんで…」

恥ずかしそうに俯くシャーリーさん。

居た堪れなくなったクランリーさんが、目を反らします。

「そんな事が、嬉しいなんて…なんか、暗い過去背負ってそうだなー …あえて、聞かないけどさ。。。」



シャーリー (Beam comix)
森 薫
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今おいくつ?

「…メイド募集の新聞広告をみて、訪ねて来てくれたのよね?」

「はい。」

「今おいくつ?」

「─ 13です」

「メイドは…初めて?」

「いえ、前のお家で少し…」

「うーん」

「雇って…頂けないでしょうか?」

「あなた…真面目そうで、悪くはないんだけど…」

「一生懸命、務めさせて頂きます!」」

「ちょっと、若すぎるのよねぇ…」

「…」

「─ ねえ?」

「は、はい」

「鳩のパテ…作れる? マッシュルーム入れたやつ」

「は、はい。作れます。」

「ティプシーケーキは?」

「できます!」

「おいしい?」

「た、たぶん。。。」

「ならいいわ。雇いましょう」

「あ、有難うございますございます!」

「今の…私の大好物なの。覚えておいてくれると、うれしいわ。」

「はいっ!!」



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森 薫
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紀之介
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