銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

シャーリー

パイと紅茶

「ご馳走するわ。せっかくだから、お茶でも飲んで行きなさいよ! 」

カフェの店主のベネットが、お使いに来たメイドのシャーリーに声を掛けます。

「…はい」

頷いたシャーリーは、勧められたカウンター席に腰掛けました。

その前に、パイと紅茶が並べられます。

「さあ、どうぞ。召し上がれ。」

「い…いただきます」

湯気をあげるカップを、口に運ぶシャーリー。

静かに紅茶を啜ります。

「─ おいしい」

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「自分も、あんな美味しい紅茶を入れられる様になりたい!」

シャーリーは、屋敷に戻るや否や、試行錯誤を開始しました。

目にしたベネットの所作を思い出しては、同じ様にしてみます。

しかし、カフェで自分がご馳走してもらった様な、おいしい紅茶を入れる事は、出来なかったのでした。。。

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「カフェと家の、お茶の味が違う?」

帰宅後、ソファでくつろいでいたベネットが、シャーリーの疑問に答えます。

「ああ、それはそうよ。茶葉が違うもの」

「あっ!」

虚を突かれた様に、声を上げるシャーリー。

重大な秘事を明かすか様に、ベネットは囁きました。

「ちなみに…家で使ってるほうが、よいお茶よ。」

「えっ!?」



シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
森薫
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-09-13

    

    
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お風邪を召します。

「大旦那様。そろそろ風がでてまいります。中へ…」

声を掛けられた老人は、テラスの椅子でまどろんでいました。

メイドは、毛布を持って、近づきます。

「メアリか?」

体に毛布を掛けられた老人は、目を開けずに呟きました。

「…起きてらしたんですか」

「起きておるわ」

目を閉じたままの老人の耳に、メイドが囁きます。

「ここでは、お風邪を召します。中にお戻りになられては?」

「フン! 風邪など。」

「─ たかが風邪と、あなどるものでは、ございませんわ。こじらすと命とりですわよ」

「…」

メイドは、優しい声で言いました。

「もう、いいお年なんですから。」

「─ その一言は、少々余計だな」

目を開けた老人が、メイドを見ます。

「とにかく私は、風邪もひかんし、死にもせん」

「まあ、なぜです」

「私は100歳になるまで、死なん事にしている」

「…そんなに生きる、おつもりですか。」

「そんなにとは…失敬だな、君。。。」



シャーリー (Beam comix)
森 薫
エンターブレイン
2003-02

    

    
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悪いけど。。。

「おーい。ビールを一杯!」

客の注文を聞いて、カフェの女主人が呟きます。

「悪いけど、自分で ついでくれる?」

「…は?」

「足痛くて、立ってられないのよ」

「なんだそれ…」

「今日は私を、いないものだと思って。」

「─」

「あ…でも、お金はおいといてね!」

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ビールを飲み終わり、客がカウンターに代金を置くのを見て、女主人は言いました。

「飲み終わったグラスは、流しに つけといて!」



シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
森薫
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-09-13

    

    
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紀之介
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