銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

丸太の鷹

主婦

探偵の助手は、事件にあったマンションに聞き込みに行きました。

入り口で、通りかかった買い物帰りらしい主婦に声を掛けます。

主婦の目は、好奇心でキラリと光りました。

助手に、根掘り葉掘り聞きたがる主婦。

思いがけなく降って湧いた実物大のワイドショーに興奮している様です。

そこへ、別の主婦が通りかかります。

さらにまた1人。

あるいは2人。

主婦が主婦を呼び、マンションの入り口のフロアは、主婦で埋め尽くされたのでした。。。

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「厳正かつ民主的な投票の結果…」

助手は探偵に報告します。

「─ 拉致された女性は、残念ながら もうどこかで殺されていて、死体は奥多摩の雑木林の中、犯人は例の男で、今別の女にかくまってもらっていると…まあ、そーゆー風に決定いたしました」

憮然とした顔で探偵は助手に尋ねました。

「誰が決定したんだ」

「あのマンションに住んでる、主婦の皆さんです。」

「…」

「あなどれませんよ、主婦は。何しろ連中、ワイドショーのプロですからね。事件がどう展開するか、全てのパターンを、あらゆるディテールに わたって熟知してるんです!」



丸太の鷹 (角川文庫)
火浦 功
角川書店
1992-11

    

    
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これからの

「そもそも、事務所でただ依頼人がやって来るのを待つなんて、過去のスタイルでしょ?もう古いですよ」

助手は探偵に意見しました。

「これからの私立探偵は、もっと積極的にならなくちゃ いけません。」

何も言わずに、探偵は助手を睨みます。

「街に出て、日常生活に埋もれている事件を開拓する。これですよ。これ!」

「…」

「事務所なんかなくたって、大丈夫ですよ!!」

興奮した声で、助手は説明を続けました。

「流しの探偵とか、探偵の訪問販売とか、押し売り探偵とか、居直り探偵とか、該当でのキャッチセールスとか…」

腐った脳みそから、あぶくのように溢れ出る、ろくでもないアイデアを聞き流しながら、探偵は思います。

「あと2、3日もしたらコイツ、探偵を缶詰にして売り出すとか、言い出しかねないな…」



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流しの。。。

「なんだ、てめーら」

「流しの名探偵です」

「なんだと?」

「殺人、誘拐、浮気調査などの御用はございませんか?

 迅速、確実、格安がモットーの当探偵事務所では、只今タイムサービスを実施中です。

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紀之介
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