銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

妖怪の飼育員さん

次第にエスカレート

妖怪園の餓鬼のコーナーは、コンクリートむき出しで休む所もない、サツバツとした場所でした。

それが餓鬼に取っては、それが1番理想的な状態だからです。

餓鬼の欲望には際限がなく、要求は次第にエスカレートします。

だから、餓鬼の要求には、安易に応えては いけないし、最初から何も与えては いけません。。。

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ある日、餓鬼のコーナーを見たある人が、園に抗議します。

「何かを必死に訴えてるみたいだから、話ぐらい聞いてやったらどうなんだね?」

それがマスコミに報道されます。

「餓鬼を差別するなー!」

「見世物にするなー!」

「餓鬼に幸せな環境をー!」

騒ぎは大きくなり、遂には、園の餓鬼のコーナーに、多くの人が押しかける事態になりました。
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「皆さんの言う事はわかりました。では、おっしゃる通り、餓鬼の環境を改善しましょう」

群衆に向かう担当者。

言葉を聞いて、何人かが勝利の声を上げました。

騒ぎが収まるタイミングを見計らって、担当者は話を続けます。

「で、ですね。皆さんにお願いがありまして…」

自分を注視する一人ひとりと、ゆっくりと視線を合わせる担当者。

「餓鬼の性質として、要求はエスカレートして行くことが予想されます。

 食事や住環境にかかる費用は、1年毎に2倍・3倍と膨らみます。

 園の予算では、とても まかなえません。

 そこで、餓鬼サポーターズクラブを創ります!

 加入者の方の口座から、必要な額を引き落とさせていただくわけですね。」

すっかり押し黙った集団に、担当者は微笑みます。

「なーに。これだけ人がいるんですから、今ここにいる皆さんが加入してくだされば、1人あたりの金額は、わずかなものです!」

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結局、妖怪園の餓鬼のコーナーは、何も変わりませんでした。

何故なら、サポータが、1人も集まらなかったからです。。。




    

    
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お辞儀

「河童を見学する時の注意としては…」

妖怪園の飼育員は説明しました。

「お辞儀をしないようにしてください。」

「お辞儀?」

尋ねた客に、飼育員は頷きました。

「お辞儀をすると…河童も返すでしょ?」

飼育員は、頭を指さします。

「そうすると、お皿の表面の水が落ちて、力が抜けちゃうんですよ」

「オー!」




    

    
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紀之介
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