銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

新婚物語

正真正銘の

「クーラーだ…」

「…」

「ほんとうに本物のクーラーだ…」

「……」

「正真正銘の、つけると涼しくなるクーラーだ…」

「………」

「クーラーだ… ああクーラーだ、クーラーだ…」

「芭蕉か あんたは」

「僕はずっと夢見てた。」

「気持ちは解らないでもないんだけど…」

「僕はずっと夢見てた。クーラーのある生活、クーラーのある生活、クーラーのある生活!」

「でも…ね」

「クーラーがあると、夏でも涼しい、夏でも涼しい、夏でも涼しい!」

「お、お願いだから…」

「夏でも涼しいと、僕は嬉しい、僕は嬉しい、僕は嬉しい!」

「─ そろそろ感激するの、やめてくれない?」

「だっておまえ…これはクーラーだよ。待ちに待ったクーラーだよ?」

「あの…それがクーラーだってことは、あたしもよく知ってる」

「でも、だっておまえ、これはクーラーだよ!?」

「クーラーがついて、物凄く嬉しいことは、解ったから」

「このクーラーがあると、暑い時は涼しくなるんだ!」

「…その…ま、当分はないことかもしれないけど、クーラーがきたっていう事実に感動するのにあきたら、お願いだから御飯を食べにきてね。…ね?」

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「どうか一刻も早く、夫がクーラーに感動するのに、あきますように。。。」




    

    
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アジの開き。

ある日の夕食の時間。

奥さんは、皿の上のアジの開きを ただ突き回すだけで、全然食べようとしない旦那さんに気が付きます。

仕方ないと思った奥さんは、会話を続けながら、アジの身をほぐして、旦那さんのお茶碗に入れてあげました。

気が付く素振りも見せず、口に運ぶ旦那さん。

そこはかとない違和感を覚えながらも、奥さんは、アジの身をほじっては、お茶碗に入れ続けました。

何かの拍子に奥さんの手が止まると、またもや旦那さんのは、アジの開きを、意味もなく突きだします。

身をほぐして お茶碗に入れる作業を再開した奥さんは、会話が一段落したタイミングで、尋ねました。

「…あたしがアジの小骨を取って、あなたのお茶碗に入れてたって、まさか気付かなかった?」

「…あ、ああ…。どうりでアジを食べてると思った。。。」




    

    
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正体を確認すべく。。。

「…何?」

海に入って、自分のすこし先の方に、浮いている何かが目に入った陽子さん。

細長いも物の、正体を確認すべく、手を伸ばします。

後ろから近づいて来ていた雅彦君は、思わず大声を出しました。

「莫迦、触るな、それはウミヘビだ!」

「…ウミヘビなんて、そうそういるもんなの?」

あくまでも流木だと信じて疑わない陽子さんは、手に取ってみせて、唯の木の枝に過ぎない事を、雅彦君に証明しようとします。

もう少しで指が触れそうになった瞬間、海に浮いている細長い何かは、まるで捕まるまいとするかの様に、妙な動きを見せました。

「ウ、ウ、ウ、ウミヘビ!!」

動かないはずの浮遊物が、波の流れに逆らい動くのを目撃した陽子さんが、驚きの声を挙げます。

雅彦君は、陽子さんの身体の向きを変えさせるべく、片方の手首を掴んで腕を引きました。

「な?ウミヘビだっただろ?」

「…うん」

「毒があるものを、素手で触ろうとしたら、いけないよ」

「えー!毒があるの、あれ!」

「…知らなかったの?」

「…あそこまで流木に似ているくせに、その上毒まであるなんて…、許せないわ。あんまりじゃない。」

「は?」

「あんなに、姿形が似てるなら、ウミヘビと流木を間違えて、うっかり掴んじゃうような事、多い筈。それなのに、毒があるなんて、許しがたいじゃない!」




    

    
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紀之介
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