銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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豊臣秀長_ある補佐役の生涯

家中からの反対

戦国時代、ある国の領主が、本拠地を移そうと考えます。

その方が、今後の戦略に、有利だと判断したからです。

これには、家中からの反対が予想されました。

なぜなら、家臣達は、本拠地の移転によって、自らの領地や兵から、遠く離れてしまう事になるからです。

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ある日領主は、家中一同に、本拠地を移すつもりだと話します。

移転先は、狭い山間部の様でした。

現在の広々とした土地に住み慣れた人々は、移住する事以上に、その先が、山がちな狭い場所だと知って、慌てふためきます。

「あんな所に、屋敷を建てられるもんか。家中がみんな住める場所もあるまい」

「女、子供は出歩きもできんぞ。出るにも入るにも山道を半里はあるかにゃならぬわ」

たちまちにして城下には、大騒ぎになります。

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「皆が、そこまで申すなら…」

数日後、領主は、家中一同の猛反対を受け入れた格好で、移転先を別の場所に変えます。

「ここなら土地が広くて便もいい。皆も依存あるまい?」

こう言われてしまうと、土地の狭さと不便さにを理由に反対していた家臣も、不承不承ながら同意するしかありません。

こうして、領主の希望した本拠地の移転は、行われる事になります。

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そもそも領主は、最初の山間部に、本拠地を移す気はありませんでした。

最初に、本命の土地に移転すると言えば、家中に反対される事を見越して、まずは、より皆の嫌がるであろう土地を、敢えて移転先として挙げたのです。

そして、妥協した形を取って、当初から希望の土地への移転を、承知させたのでした。。。




    

    
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官給品だと思って

城内で飯炊きや湯沸かしを行う小人や下女は、薪を大量に無駄にしていました。

一旦付けた薪の火は、用が済んでも消さない。

たとえ消しても、1度水をかけて火を消した薪は使い難いので、楽をするために新しい薪をくべる。

薪は官給品だと思って、好き放題使っていたのです。。。

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新しい薪奉行は、城内で使用する薪代を、半額にしたいと考えました。

そのためには、薪の無駄遣い戒める必要があります。

用が済んだ薪の火は、直ちに消す様に言い付け、各所に火消し壷を配ばる薪奉行。

監視のために。自ら朝晩城内を駆けまわって、無用の火を消したり、燃えカスの薪が捨てられない様にもしました。

これにより、薪の使用量は減ります。

が、薪代を半額にする事は、出来ませんでした。

その上、この小うるさいやり方は、城内で反感を買います。

薪節約のためと、火の使い方を細かく注意された小人や下女たちが、頻繁に飯を生煮えにしたり、湯をヌルくしたりと言う、当てつけを行う様になったのです。。。

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一計を案じた薪奉行は、城内で「薪節約競争」と言うべきものを始めました。

10日ごとの勘定で、前に比べて使用量が減った場合には、銭や酒を与える事にしたのです。

飯を生煮えにしたり、湯をヌルくしたりした場合には、褒美を取り止める言う、罰則も設けます。

すると、各炉を預かる者が、競争で無駄火を消し、燃え残りの薪を使うようになったのです。

その結果、4ヶ月目には、薪の使用量が大幅に減ります。

それに伴い、褒美代を含めても、薪代の支出が、今までの半分で収まる様になったのでした。。。




    

    
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大事なのは度胸

「わしの、家来になってくれや…」

「俺には、槍を振るって敵を刺す事など、出来そうもない」

「…どうして?」

「体力に自信はないし、体も大きい方ではない。腕力も弱い。ケンカも得意な方ではない」

「─」

「そんなんで…武士が務まると思うか?」

「できる、できる!」

「そんな訳、なかろう…」

「武士は、体や力ではない。戦場で大事なのは度胸だ。

 向こうから敵が群れをなしてくる。雄叫びが聞こえる。

 怖い。骨が鳴るほどに身が震える。

 それでも逃げずに隠れずに進む。その度胸だ。

 それさえ出来れば、知らぬ間に戦に勝ち、功名があげられるもんだ。。。」




    

    
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紀之介
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