銀曜日の戯言

領国は越前敦賀 官位は従五位下 官職は刑部少輔

「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」

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当ブログでは、コミックや文字本の、興味深かったエピソードや、個人的な駄文、オリジナルの作話を掲載しています。

赤毛のアン

新しい日

「明日が、まだ何ひとつ失敗をしない、新しい日だと思うとうれしくない?」

「あんたのことだもの、また、たくさんの失敗をするに決まってるよ。あんたみたいに、まちがいばかりする人は、見たことがないよ」

「ええ、それは、よくわかっているの。でも1つ、あたしにもいいところがあるの。おなじまちがいを、2度と くりかえさないことよ」

「いつも新しいのを してるんじゃ、それは、なんのたしにも ならないよ」

「あら、1人の人間がするまちがいには、限りがあるに違いないわ。だから、いくらあたしだって、し尽くしてしまえば それでおしまいよ。そう思うと気が楽になるわ」



赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)
ルーシー・モード・モンゴメリ
新潮社
2008-02-26

    

    
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ひとっ走り。。。

「勉強をおえたらね、ひとっ走り、小母さんから、エプロンの型紙を借りてきておくれ」

母親の依頼に、女の子が抵抗します。

「あの ─でも ─でも ─あんまり暗くなっちゃったわ」

「まだ薄あかりが残ってるじゃないか。それに暗くなってからだって、あんた出かけて行くことが、たびたび あるじゃないの」

「朝早く、夜明けに起きて行ってくるわ」

「借りて来た型紙で今晩、あんたに新しいエプロンをつくってあげようと いうんだよ。さあ、すぐにさっさと行ってきなさい」

「なら、街道をまわって行かなくちゃ いけないわ」

「街道をまわって、30分もむだにすると言うのかい。気がしれないね、この子は」

「だって『お化けの森』は通れないですもの」

「『お化けの森』とは、いったい なんのことなのだね」

「小川の向こうの、えぞ松の森のことなの」

「ばかばかしい『お化けの森』なんて、どこにだって あるものかね、そんなくだらないことを、だれが いってきかせたんだろうね」

「だれでもないの。私と友達で、あの森にお化けが出ると想像しただけなの」

「─」

「このへんは、みんなどこもあんまり ─あんまり、ありふれているんですもの。おもしろ半分に、あたしたち思いついて、4月から始めたの。『お化けの森』なんて、すごくロマンチックなんですもの」

「…まさかあんたは、自分でつくりだした、そんなたちのわるい、くだらないことを、何もかも信じこんでるわけじゃ ないだろうね」

「─そういうわけじゃなけど…とにかく昼間は何とも思わないけど、暗くなってからだと、そうはいかないの。幽霊の歩く時分なんですもの」

「幽霊なんてものは いないんだよ」

「ああ、ところがいるのよ」

「あんたのその想像とやらには、はじめから感心しなかったんだけど、こんなところまで きているのなら、もう黙って見ているわけには いかないからね。さ、すぐに小母さんのところへ行ってくるんです。あのえぞ松の森を通って行くんだよ。いい戒めになるから。そして2度とふたたび『お化けの森』のつくりごとなど、ひと言も きかせてくんなさるな」

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女の子は精一杯、頼んだり泣いたりしましたが、それは、頑として受け入れらません。

仕方なく『お化けの森』を通って、小母さんの家まで、お使いに行きます。

幽霊に出会うことなく、無事に帰って来た女の子に、母親が言葉を掛けます。

「おやおや、無事に帰れたね」

「ああ、これからは、あ、あ、ありふれた場所でも、ま、ま、満足して、むやみやたらに変わった事は考えないわ。。。」



赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)
ルーシー・モード・モンゴメリ
新潮社
2008-02-26

    

    
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